お知らせ
終わりの見えないロシアによるウクライナへの侵攻,イスラエルとパレスチナの紛争を契機とした中東地域情勢の不安定化など,世界の安全保障を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており,サプライチェーンの混乱,エネルギー価格の高騰など,世界経済は混沌とした状況となっています。一方国内では,新型コロナウイルスへの対応も五類へと移行し,経済活動も本格的に復活し上向きつつある一方で,物価上昇と賃金上昇への対応や,労働力不足と同時に働き方改革推進への対応も切迫した状況です。さらに,持続可能な社会の発展に向けてカーボンニュートラルへの取組みを始めとした環境問題への対応も求められるなど,企業や社会が抱える課題は山積しています。
そのような中で,昨年,初めての試みとして開催した「ひろしまITフェス2023」では,僅か1日の開催でしたが,会場の容量ほぼいっぱいの約2千人もの方々にご来場いただき,各社展示の見学や,講演を熱心に聴講頂くなど,大変熱気を帯びたイベントとなりました。このことは山積する課題の解決に向けて,デジタル技術を活用したイノベーションへの期待の高まりの表れだと実感できました。この期待に応えるために,広島県情報産業協会に集う私たちは,個社ごとの能力を高めるのは勿論のこと,各社の強みを活かしつつ不足する部分を補完しあい,山積する課題に向き合って行くことが肝要であり,そのことが地域産業全体の発展への貢献にも繋がり,当協会の設立趣旨ならびに「HIAのビジョンと戦略」に沿うものと考えます。
2024年度は当協会が発足してちょうど40年の節目を迎える年にあたります。また,2年に1度のIT総合展を開催する年にもあたります。私たちは当協会設立の主旨を踏襲しながらも,時代のニーズに合わせて,新たな活動を模索し,地域にとって会員各社にとって,より有意義な組織となることを目指して活動してまいります。
会員皆様方の積極的な参加をお願いします。
企画委員会が中心となって「ひろしまIT総合展2024」の企画検討を行い,10月に開催いたします。最先端のIT技術トレンドに関する講演・セミナー等を通じ,山積する社会課題の解決に向けた手がかりとすると同時に,HIA参加各社の新たなビジネスの創出に向けたヒントとすることや,参加各社が得意とする技術・サービスに関する情報をお互いに交換しあい,互いに協働することで社会課題の解決に向けて取り組むきっかけづくりの場を提供します。皆様の積極的な参加をお願いします。
経営委員会において,広島県,広島市,中国経済産業局,中国総合通信局や各企業団体,大学や専門学校などの教育機関との交流を通じて,最新の情報提供や新たなビジネスモデルの構築,デジタルトランスフォーメーションの推進を目的としたセミナーの開催等を企画し,新たなビジネスの拡大を図り,ICT企業経営者を支援します。
技術委員会及びHiBiS特別委員会において,IoT,AI,5G,Web3.0,情報セキュリティの技術動向の研究に加え,Web3.0,メタバース,都市OSなど,さらなる新たな潮流となるIT技術の研究を進めて参ります。
人材開発委員会において,高度なIT人材やイノベーション人材の育成やリスキリング等によるIT技術者全体の母数の拡大支援,経営者セミナーの開催に加え,会員企業の深刻な課題であるIT人材確保のための支援活動を進めて参ります。
劇的に変化し続けている国際情勢の中で,重要さを増すサイバーセキュリティ技術や,その他IT技術について,国内外における最新の動向や,IT技術活用の状況をキャッチアップし,会員企業の国際的な対応を支援するための企画に取り組みます。
当協会ホームページのビジネス掲示板の活性化や,各種催事を通じて会員同士の交流を深める活動と同時に,広報活動を通じて会員数を増強し,広島県下のIT企業の組織化率の向上(会員の増強)に取り組みます。
持続可能な社会の発展に向けて,特に,カーボンニュートラルの実現に向けた社会全体の動向とITの役割についての情報収集と提供を行います。
2024年に当協会は設立40周年を迎えます。これまでの当協会の運営にあたってご助力頂いた方々に感謝するとともに,これまでの歩みを振り返り,新たな時代を切り拓くためのきっかけとして,周年行事を主催いたします。
当協会が発足して40年目の節目を迎えるにあたり,各種活動を充実したものとするために,財務的な裏付けを確固たるものにすべく,協会発足以来,ほぼ据え置いたままの会費について見直しを行うとを提案いたします。また当協会の活動の基盤である会員の増強も併せて検討いたします。
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