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2023年度 事業計画

更新日:2023年05月24日

事業方針

 世界の安全保障を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており,経済活動も安全保障の一部として取り扱われ,サプライチェーンの混乱,エネルギー価格の高騰など,世界経済はかつてないほど混沌とした状況となっています。また新型コロナウイルスへの対応も,行動制限からウィズコロナへと移行するなかで,働き方改革の推進も相まって,多様な働き方への対応が迫られると同時に,労働人口の減少への対応も待ったなしの状況となっています。また,持続可能な社会の発展に向けてカーボンニュートラルへの取り組みも求められるなど,社会が抱える課題は山積しています。

 そのような中で,昨年,開催した「ひろしまIT総合展2022」では,2日間で延べ約1万人もの多くの来場者が,各社展示の見学や,講演やセミナーの聴講を熱心にするなど,大変熱気を帯びた展示会となりました。このことは山積する社会課題の解決に向けて,DX(デジタルトランスフォーメーション)に対して大きな期待が寄せられていることの表れだと実感できました。

 このような期待の高まりに応えるために,広島県情報産業協会に集う私たちは,個社ごとの能力を高めるのは勿論のこと,各社の強みを活かしつつ不足する部分を補完しあい,山積する社会課題に向き合って行くことが肝要であり,そのことが地域産業全体の発展への貢献にも繋がり,当協会の設立趣旨ならびに「HIAのビジョンと戦略」に沿うものと考えます。

 今年度は前述の主旨に則り,個社ごとの能力の向上と,会員相互の連携に活動の重点を置き,特に「ひろしまITフェス2023」(仮称)では,この主旨を踏まえて,従来の開催形式に拘らず新たな方法を模索し,より意義深いものとすることと,来年度,当協会が発足して40周年を迎えるにあたっての足掛かりを築く年としたいと考えます。会員皆様方の積極的な参加をお願いします。

(一社)広島県情報産業協会のビジョンと戦略:平成24年策定

(1)ビジョン
  • 会員企業の成長と高収益化を実現する    
  • ITを中核技術として産業・生活におけるイノベーションを牽引する    
  • グローバル化する成長市場への対応を通じ,情報通信産業の健全な発展と広島県の産業振興に寄与する
(2)戦略  
  • 新たなIT潮流のキャッチアップ   
  • 激変する世界情勢への対応   
  • 山積する社会課題の解決へ向けたデジタル技術の活用   
  • 高付加価値な事業転換への対応   
  • 情報技術・経営力の強化に資する人材育成

重点事業

1.ひろしまITフェス2023(仮称)の開催

 企画委員会が中心となり「ひろしまITフェス2023」(仮称)の企画検討を行い,10月に開催いたします。最先端のIT技術トレンドに関する講演・セミナー等を通じ,山積する社会課題の解決に向けた手がかりとすると同時に,HIA参加各社の新たなビジネスの創出に向けたヒントとすることや,参加各社が得意とする技術・サービスに関する情報をお互いに交換しあい,互いに協働することで社会課題の解決に向けて取り組むきっかけづくりの場を提供します。皆様の積極的な参加をお願いします。

2.新たなビジネスチャンスへの対応 

 経営委員会において,広島県,広島市,中国経済産業局,中国総合通信局や各企業団体,大学や専門学校などの教育機関との交流を通じて,最新の情報提供や新たなビジネスモデルの構築,デジタルトランスフォーメーションの推進を目的としたセミナーの開催等を企画し,新たなビジネスの拡大を図り,ICT企業経営者を支援します。

3.先端的IT技術のフォローアップ

 技術委員会及びHiBiS特別委員会において,IoT,AI,5G,RPA,情報セキュリティの技術動向の研究に加え,Web3.0,メタバース,都市OSなど,さらなる新たな潮流となるIT技術の研究を進めて参ります。

4.優秀なIT人材確保のための支援

 人材開発委員会において,高度なIT人材やイノベーション人材の育成やリスキリング等によるIT技術者全体の母数の拡大支援,経営者セミナーの開催に加え,会員企業の深刻な課題であるIT人材確保のための支援活動を進めて参ります。

5.激変する世界情勢への対応

 劇的に変化し続けている国際情勢の中で,重要さを増すサイバーセキュリティ技術や,その他IT技術について,国内外における最新の動向や,IT技術活用の状況をキャッチアップし,会員企業の国際的な対応を支援するための企画に取り組みます。

6.会員同士の交流と会員増強

 当協会ホームページのビジネス掲示板の活性化や,各種催事を通じて会員同士の交流を深める活動と同時に,広報活動を通じて会員数を増強し,広島県下のIT企業の組織化率の向上(会員の増強)に取り組みます。

7.持続可能な社会の実現に向けた対応

 持続可能な社会の発展に向けて,特に,カーボンニュートラルの実現に向けた社会全体の動向とITの役割についての情報収集と提供を行います。

8.創立40周年を迎えるにあたっての対応

 2024年に当協会は設立40周年を迎えます。これまでの当協会の運営にあたってご助力頂いた方々に感謝するとともに,これまでの歩みを振り返り,新たな時代を切り拓くための取り組みについて,検討を開始します。

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