講演の開催

講演の開催について

室山 哲也 氏による基調講演を初めとして、多くの著名人による講演にご参加いただけます。また、各講演のほかにも、「ひろしまIT融合フォーラム」を同時開催いたします。奮ってご参加下さい!

※各講演は事前お申し込み制となっております。お早目にお申し込みください。

※各講演への参加は、ITコーディネータ資格取得者の実践力ポイントの対象となります。

基調講演

A1DX時代到来!人工知能にどう向き合うか

講師
むろやま てつや
室山 哲也 氏(日本科学技術ジャーナリスト会議 会長)
日時
2022年10月20日(木)13:20~14:50
会場
広島市南区民文化センター 2F 大ホール
定員
500名

講演内容

人工知能(AI)はDX(デジタルトランスフォーメーション)の中核として、産業、医療、交通(自動運転)、教育など、社会全体に革命を起こしつつあります。人類の未来は、AIによってどのように変わっていくのでしょうか?その問いに答えるためには、AIのモデルとなっている、人間の脳の仕組みを理解する必要があります。人間中心の幸福な社会を、AIを駆使してどのように創造していくのか。研究開発の最先端の動きや脳科学の成果を紹介しながら、人工知能開発の現状と課題についてお話します。

講師プロフィール

1976年NHK入局。「ウルトラアイ」などの科学番組ディレクター、「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」、ロボコンのチーフプロデューサー、解説主幹を経て、2018年定年。科学技術、生命・脳科学、環境、宇宙工学などを中心に論説を行い、子供向け科学番組「科学大好き土よう塾」(Eテレ)の塾長として科学教育にも尽力した。モンテカルロ国際映像祭金獅子賞・放送文化基金賞・上海国際映像祭撮影賞・科学技術映像祭科学技術長官賞・橋田壽賀子賞ほか受賞多数。日本科学技術ジャーナリスト会議会長。東京都市大学特別教授。政府委員多数。

特別講演

A2IoTとビッグデータが作りだすデジタルツインによるDXとメタバース

講師
にしわき もとあき
西脇 資哲 氏(日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト・業務執行役員)
日時
2022年10月21日(金)10:30~11:30
会場
広島市南区民文化センター 2F 大ホール
定員
500名

講演内容

社会のあらゆるものがインターネットにつながるIoT。特に工場や装置、工作機械から車両まであらゆるものがインターネットに接続され、ビッグデータがもたらされることでデジタルツインが実現できるようになります。このデジタルツインこそがインダストリアルメタバースの世界の入り口となるのです。AI・人工知能も活用しながら行う最新のデジタルトランスフォーメーションの取り組みのいくつかをご紹介させていただきます。

講師プロフィール

マイクロソフトの業務執行役員であり、多くの最新テクノロジーを伝え広めるエバンジェリスト。「エバンジェリスト」とはわかりやすく製品やサービス、技術を紹介する職種。他にコミュニケーションやデモンストレーションといった分野での講演や執筆活動も行い、製造業、金融業、官公庁、教育機関などでのプレゼンテーション講座を幅広く手がける。著書に「エバンジェリストの仕事術」、「プレゼンは“目線”で決まる」などがある。

一般講演

B1われわれ人間は賢くなったAIをいかに使いこなせばいいか

講師
まつばら ひとし
松原 仁 氏(東京大学次世代知能科学研究センター 教授)
日時
2022年10月20日(木)11:00~12:00
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

AIの3回目のブームもようやく落ち着きそうな段階になってきた。賢くなったAIに(いまでなくとも近い将来に)できること、賢くなっても(まだしばらくの間は)AIにはむずかしいことが明確になりつつある。人間とAIはそれぞれ得意な部分を分担してそれぞれが役割を果たすことによってむずかしい問題に対処することができる。ここでは人間とAIの共同作業の具体的な例をあげて説明し、賢くなったAIを道具として人間がさらなる高みに上るにはどうすればいいかを考える。

講師プロフィール

1959年生まれ。1981年東京大学理学部情報科学科卒業。1986年同大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。工学博士。同年通産省工業技術院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。2014-2016年人工知能学会会長。2020年東京大学次世代知能科学研究センター教授。2022年情報処理学会副会長。

B2マツダのデジタル化、DX
(MDI Project について)

講師
なかたに しゅうじ
中谷 修二 氏(マツダ株式会社 MDI & IT本部 エンジニアリングシステム部 部長)
日時
2022年10月20日(木)12:20~13:20
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

マツダは自動車業界においてはスモールプレーヤーであり、競争を生き残るために積極的にデジタル化の取組みを行ってきました。MDI(Mazda Digital Innovation)と呼ばれるデジタル化プロジェクトの進化・深化についてご紹介します。

講師プロフィール

1991年 マツダ株式会社に入社し現在に至るまでのほとんどを研究開発領域のシステム化を担うエンジニアリングシステム部に所属。多くの実験システム、CAEシステム、MBDシステムの開発・導入を手掛けてきました。

B3予測不能の時代: データが明かす生き方、企業、そして幸せ

講師
やの かずお
矢野 和男 氏(株式会社日立製作所 フェロー/株式会社ハピネスプラネット 代表取締役CEO)
日時
2022年10月20日(木)14:50~16:20
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

予測不能の時代である。予測不能な変化に立ち向かうのは楽ではない。だから前向きな精神的エネルギーが必要である。しかし、変化に前向きに立ち向かうのは、それに見合うやりがいと成長と生産性と創造性を伴うものである。これを可能にするのが誰もがもつ「オプティミズム」である。最先端のテクノロジーにより収集した1000万日を越えるデータで幸せで生産的な人間・組織を研究し、著書『予測不能の時代』に綴った。講演では、この新時代の人と組織、そしてマネジメントの姿を論ずる。

講師プロフィール

1984年早大修士卒。日立製作所入社。1993年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功し、ナノデバイスの室温動作に道を拓く。2004年からビッグデータ解析とウエアラブル技術を先行研究。論文被引用件数は4500件、特許出願350件を越える。開発した多目的AI「H」は、物流、金融、流通、鉄道など分野に適用され、産業分野へのAI活用を牽引した。身体運動から幸福感を定量化する技術を開発し、2020年に株式会社ハピネスプラネットを設立。2020 IEEE Frederik Phillips Award など国際的な受賞多数。著書『データの見えざる手』に続き、2021年『予測不能の時代』を上梓。博士(工学)。IEEE Fellow。東京工業大学大学院特定教授。

B5DATA のビジネス活用で、できること/できないこと

講師
さかまき りゅうじ
酒巻 隆治 氏(The ROOM4D 株式会社 代表取締役)
日時
2022年10月21日(金)11:50~12:50
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

DATAをビジネスに活かすには確率統計など数学の学習が必要でしょうか?DATAをビジネスに活かすにはPythonやシステムの習得が必要でしょうか?DATAをビジネスに活かすにはビジネスのドメイン知識が必要でしょうか?答えはすべて必要です。ただ全てを1人がもっていることは相当に稀です。ほぼ不可能に近い状態です。そこでこれらの3要素をもつ人々が力を合わせてDATAをビジネスに活かしていく方法とその実績、ビジネス活用事例をご紹介させていただきます。どのようにしたらDATAはビジネスで活用できるのでしょうか?DATA数あるいは、どのような条件があればビジネス活用できるのでしょうか?この講演ではこれらに対する私が20年を通して得ていたDATAのビジネス活用に関する体験知をご共有させていただきます。

講師プロフィール

慶応義塾大学、同大学院にて人工知能を専攻。東京大学大学院にて博士号取得。大学院在学中に株式会社NTT基礎研究所にて音声認識システムについて研究。KDDI株式会社総合研究所にてビジネス活用に向けたデータマイニング業務。楽天株式会社技術研究所にてAIに基づくデータ活用システムの研究開発。株式会社ドリコム経営企画部にて機械学習による売上向上の分析・システム開発業務を経て、データのビジネス活用を支援するDATUM STUDIO株式会社を設立。同社が年商15億円従業員数120名となったところでKDDI株式会社の子会社へ事業売却。データのビジネス活用を支援するTheROOM4D株式会社を設立。現在に至る。データ関連書籍6冊執筆。データ関連特許4つ取得。

B6Hayabusa2 大航海再び

講師
おがさわら まさひろ
小笠原 雅弘 氏(元NEC航空宇宙システム株式会社)
日時
2022年10月21日(金)13:10~14:10
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

2020年12月、6年の旅を完走して「はやぶさ2」のカプセルが地球に還ってきた。小惑星「リュウグウ」から持ち帰ったサンプルが太陽系誕生や地球生命の起源を語り始めた。その長旅を振り返り、技術的成果、プロジェクト成功の秘訣、そして、これから向かう新たなミッションについても紹介する。今、「はやぶさ2」を継ぐ日本の様々な太陽系探査が始動、大航海が再び始まる。

講師プロフィール

NEC、チーム「はやぶさ」メンバー。軌道系、航法誘導系担当、特にイトカワへの着陸に使われたターゲットマーカやフラッシュランプを手がけた。1985年にはじめてハレー彗星へ旅した「さきがけ」をはじめ、スイングバイ技術を修得した「ひてん」、月のハイビジョン映像を地球に送り届けた「かぐや」など日本の太陽系探査衛星にずっと携わってきたエンジニア。2019年末に退職、フリーランスとして執筆、講演活動を行う。

B8新しい時代に“選ばれる”企業へ
~テレワーク・DXで変わる中小企業の未来~

講師
もりやま なおひろ
森山 直洋 氏(株式会社太陽都市クリーナー 代表取締役)
日時
2022年10月21日(金)15:50~16:30
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

株式会社太陽都市クリーナーは広島県府中市で廃棄物処理事業を営む企業です。2018年の西日本豪雨をきっかけにBCP対策として業務の改革を決意し、業務のクラウド化、テレワークを始めました。業務の変化にネガティブな反応を示す社員もいる中、楽しんでデジタルツールを使うことから始め、社内でテレワークを浸透させました。現場業務でもできるテレワークについて、さまざまな経験や事例を交えてご紹介します。

講師プロフィール

1975年広島県府中市生まれ。学習院大学法学部卒。システム開発会社、音楽教室講師、音楽ライターなどを経て2006年家業である廃棄物処理会社に入社。業務をより確実に、より効率的に行うためクラウドツールの導入をすすめる。2021年度全国中小企業クラウド実践大賞近畿・中国・四国大会で中国総合通信局長賞、全国大会にてクラウド活用・地域ICT投資促進協議会理事長賞受賞。「無意味な出社はしない」がモットー。

同時開催イベント
「ひろしまIT融合フォーラム」

B4みんなの夢をかなえるためのDX
~人流データ活用の最前線~

講師
かわさき ひろみつ
川﨑 浩充 氏(株式会社 Public dots & Company エグゼクティブマネージャー)
すずき しげじろう
鈴木 茂二郎 氏(株式会社 unerry CCO)
日時
2022年10月20日(木)16:40~17:40
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

新型コロナウィルスにより注目された「人流データ」は、街づくりを始め、様々なビジネスに積極的に使われています。環境省が実施した「令和3年度 移動データを活用した地域の脱炭素化施策検討業務 ~データ駆動型脱炭素まちづくり~」に取り組んだ Public dots & Company と unerry が、脱炭素や街づくりにおける人流データ活用の最新事例についてご紹介するとともに、民間のビジネスにおける人流データの様々なユースケースについてご紹介します。

講師プロフィール

川﨑 浩充 氏

新しいテクノロジーを駆使し、デジタル業界を牽引してきた株式会社デジタルガレージにて、PMI実施や戦略事業開発室ジェネラルマネージャーに従事後、マーケティングテクノロジーカンパニーCSO兼行政DX推進部長を務めた。その他スタートアップや出資関連会社の取締役も複数社歴任しデジタル化戦略策定等も行った上で2022年3月に退職、株式会社Public dots & Companyのエグゼクティブマネージャ―に就任。新しいテクノロジー・デジタルによるDX事業や新規事業企画の推進と組織スケールを得意とし、10年で年60億、100人の組織まで拡大させた実績を持つ。さらに、データ×テクノロジーなどの次世代要素技術をテーマとしたオープンイノベーション型プラットフォームのシニアディレクターを担当し、5年にわたって複数のスタートアップ支援、メンタリングを行い、次世代事業の創出にも注力した。

鈴木 茂二郎 氏

1999年、アクセンチュア入社。その後の独立系コンサルティング会社も含め、15年以上にわたり、通信・金融業を中心に、クライアントの新規事業創出支援など、新しい価値を生み出す取組みを中心としたコンサルティングに従事。株式会社unerryには2015年の創業直後から参画し、事業の立ち上げを推進。2018年9月より取締役CCOに就任。事業全体を統括するとともに、スマートシティ領域での取り組みを推進中。具体的には、大手損保と連携した地域創生に向けたマーケティングプラットフォームの展開や、大丸有エリアにおける人流データ活用の高度化、大規模ビル開発に付随した街の課題解決への取組み、各省庁と連携したデータ駆動型のまちづくりなど、地域発展に資する先進的取り組みを牽引している。

B7中小企業のDXはどう進めれば良いか?
~広島市IT導入支援アドバイザー派遣事業実施で見えてきたこと~

講師
こだま がく
児玉 学 氏(NPO法人ITコーディネータ広島 理事長)
日時
2022年10月21日(金)14:30~15:30
会場
広島市南区民文化センター 2F スタジオ
定員
100名

講演内容

パンデミックや戦争による世界的な経済停滞下でも、企業は自らの強みを磨き上げて生き残っていかねばなりません。そのためのキーワードの一つがDX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、中小・小規模事業者の中には「DXは大企業が行うものであり、我々には関係ない」「当社ではIT化もままならないのに、DXなど無理」という認識が多いのも事実です。本講演では、広島市が2021年度から始めた「IT導入支援アドバイザー派遣事業」での実例を基に、中小企業で実現可能なDXとはどういうことなのかを紐解き、明日から着手できるDXのヒントをお伝えします。

講師プロフィール

大手経営コンサルタント会社等勤務を経て、1999年経営コンサルタントとして独立。2000年㈱ファインサポートを設立、代表取締役就任。ITコーディネータ/インストラクタ、中小企業診断士、知的財産アナリスト。経営とITに詳しいコンサルタントとして、今までに1,000社以上の中小企業の経営支援実績がある。現在、NPO法人ITコーディネータ広島・理事長、NPO法人中四国マネジメントシステム推進機構・理事、一般社団法人中国地域ITCネットワーク・代表理事を兼務。その他、総務省・テレワークマネージャー、ひろしま産業振興機構登録専門家、広島市中小企業支援センター窓口相談員などの公職、並びに県立広島大学大学院・非常勤講師なども歴任。